東麓庵・西麓庵・初麓亭跡(読み)とうろくあん・さいろくあん・しよろくていあと

日本歴史地名大系 の解説

東麓庵・西麓庵・初麓亭跡
とうろくあん・さいろくあん・しよろくていあと

[現在地名]上野市車坂町

車坂くるまざか町の東南部、菅原すがわら神社東旅所から南に約四〇〇メートルの辺りにあった芭蕉門人窪田猿雖の草庵跡。服部土芳編の蓑虫庵集(横田淳良氏蔵)に「猿雖が別業に東麓庵・西麓庵と云ふもの二所有」とある。東麓庵・西麓庵の名は元禄五年(一六九二)芭蕉によって名付けられている。窪田猿雖は内神屋を屋号としたが、内神屋の別邸としては、それ以前に字のごとく初麓亭が最初に造られていたと思われる。芭蕉は再三東西二庵を訪れ、同七年七月二八日には門人猿雖・土芳・卓袋らと俳諧興行(今日の昔)、同年九月四日には各務支考を迎えて門人らとともに歌仙を巻いている(みかんの色)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android