松崎寺(読み)まつざきじ

日本歴史地名大系 「松崎寺」の解説

松崎寺
まつざきじ

[現在地名]宮崎市田吉 松崎

鶴林山と号し、曹洞宗本尊釈迦如来観音菩薩。日向七堂伽藍の一つ。寺伝では日羅の開基という。「宮崎県大観」によると、松崎観音は十一面観音を安置し、元亀年中(一五七〇―七三)廃寺となったが、天正年間(一五七三―九二)曹洞宗の僧元享により再興されたという。また明治一八年(一八八五)の廃寺再興願(県庁文書)では貞享元年(一六八四)僧俊明が創建したとあるが、川越家系図(川越家蔵)では天正五年に七六歳で没した川越忠泰の叔父に「喜春公元禅師」(鶴林山松崎寺二世)とあり、少なくとも室町時代後期には存在したと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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