松浦屏風(読み)まつうらびょうぶ

百科事典マイペディア 「松浦屏風」の意味・わかりやすい解説

松浦屏風【まつうらびょうぶ】

江戸初期に描かれた六曲一双の風俗図屏風金地に,はなやかな衣装をつけた遊女たちをほとんど等身大に描いたもので,舶載品の煙管(きせる)や,かるた,ロザリオ等を描きこみ,風俗画としての興趣を添える。大名の松浦家に伝来したのでこの名があり,彦根屏風とともに近世初期風俗画代表作

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「松浦屏風」の意味・わかりやすい解説

松浦屏風
まつうらびょうぶ

江戸時代初期の遊楽人物図屏風。作者不詳。制作時期は寛永年間 (1624~44) といわれる。国宝。大和文華館蔵。金地着色6曲1双の屏風で,金地の画面に絢爛たる衣装の大柄な婦女を描く。画題的には琴棋書画見立ての風俗図といいうるが,また「誰 (た) が袖屏風」の前段階とも考えられる。染織工芸の美と絵画芸術が一体化した作品

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