デジタル大辞泉 「金地」の意味・読み・例文・類語 こん‐ち【金地】 仏寺の異称。須達しゅだつ長者が黄金を敷きつめて園林を買い取り、精舎しょうじゃを建てて釈迦に奉った故事による。 きん‐じ〔‐ヂ〕【金地】 紙・布・塗り物などの地に、金箔きんぱくを押したり金泥を塗ったりしたもの。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「金地」の意味・読み・例文・類語 きん‐じ‥ヂ【金地】 〘 名詞 〙 紙、布、塗物などの地に、金箔(きんぱく)をおしたり、金粉を蒔いたり、金泥(きんでい)を塗ったりしたもの。金色の下地。[初出の実例]「扇軍(あふぎいくさ)とて〈略〉両方より金地(キンヂ)の風に扇ぎ立られ」(出典:浮世草子・日本永代蔵(1688)三) かな‐じ‥ヂ【金地】 〘 名詞 〙 地質を金属でつくったもの。[初出の実例]「金地鐙」(出典:庭訓往来(1394‐1428頃))「鉄地(カナヂ)の鐙は一葉の船を形容(かたどっ)たり」(出典:孔雀船(1906)〈伊良子清白〉駿馬問答) こん‐ち【金地】 〘 名詞 〙 仏語。寺院の別称。須達(しゅだつ)長者が黄金を地に敷いて祇陀太子の園林を買い、精舎を建立して釈迦に奉ったとのいい伝えによる。〔いろは字(1559)〕〔釈氏要覧‐上〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例