琴棋書画(読み)きんきしょが

精選版 日本国語大辞典「琴棋書画」の解説

きん‐き‐しょ‐が ‥グヮ【琴棋書画】

〘名〙 (「きんぎしょが」とも) と書と画。昔、中国においてこれを四芸と称し、士君子の余技として尊ばれた。画題として好んで描かれ、日本でも襖絵(ふすまえ)、屏風絵(びょうぶえ)などに多く描かれた。風流な遊びのこと。
※光悦本謡曲・善知鳥(1465頃)「士農工商の家にも生まれず、又は琴書画を嗜む身ともならず」 〔何延之‐蘭亭始末記〕

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デジタル大辞泉「琴棋書画」の解説

きん‐き‐しょ‐が〔‐グワ〕【琴棋書画】

中国で、士大夫の身につけるべきものとされた琴と碁と書と画の四。日本でも室町時代以後、掛け物襖絵ふすまえ屏風絵びょうぶえなどの題材として盛んに描かれた。
[補説]書名別項→琴棊書画

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百科事典マイペディア「琴棋書画」の解説

琴棋書画【きんきしょが】

東洋における画題の一つ。漢魏以来理想とされた士大夫の余技,すなわち琴・棋・書・画の四芸を楽しむ人びとが以後描かれるようになった。日本では安土桃山時代以降の障壁画にしばしばみられる。

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世界大百科事典 第2版「琴棋書画」の解説

きんきしょが【琴棋書画 qín qí shū huà】

中国において文雅の士の四つの遊び。あるいは〈四芸〉とも日本では称される。琴を弾じ,棋を囲み,書画をよくすること。文雅な芸として知識人の生活に密接なものとしてあった。唐の何延之《蘭亭記》にそれら四つを並称した例がある。画題の一つにも数えられる。ただ,中国では,唐の太宗の名臣をかいた伝劉松年《十八学士図巻》(台北故宮博物院)のように,具体的な故事に織りこまれてかかれることが多い。独立した画題として取りあげられる例は,伝如拙《琴棋書画図屛風》(大徳寺竜光院)など,むしろ日本に多く見られる。

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世界大百科事典内の琴棋書画の言及

【彦根屛風】より

…画面左端には室町末期の様式を示す六曲一隻の水墨山水図屛風が描かれている。この画中画および三絃,双六,艶書などの風俗描写には〈琴棋書画〉見立てという表現形式もみられる。描かれた風俗事象は単に表面的に時世粧を写したというものではない。…

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