松筠(読み)しょういん(その他表記)Song-yun; Sung-yün

精選版 日本国語大辞典 「松筠」の意味・読み・例文・類語

しょう‐いん‥ヰン【松筠】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「筠」は竹の意 ) 松と竹。松竹。また、その葉は四季を通じて色を変えないところから変わることのない節操をたとえていう。
    1. [初出の実例]「松筠有心之地。香花不朽之場也」(出典本朝文粋(1060頃)一三・村上天皇供養雲林院塔願文〈大江維時〉)
    2. [その他の文献]〔隋書‐柳荘伝〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「松筠」の意味・わかりやすい解説

松筠
しょういん
Song-yun; Sung-yün

[生]乾隆17(1752)
[没]道光15(1835)
中国,清代中期の政治家。正藍旗蒙古旗人。字は湘浦。諡は文清。乾隆 37 (1772) 年の繙訳生員。乾隆,嘉慶,道光の3代に仕えて活躍。同 50~57年には庫倫 (現在のウラーンバートル) に駐在してロシアとの問題を処理し,キャフタ (恰克図) 条約を修正した。通商協定を結び,中絶していた貿易を再開した。嘉慶7 (1802) ~14年にはイリ (伊犂) 将軍として新疆の屯田開発などに功をあげた。のち帝の怒りを買ったが,道光時代に再び登用され,直隷総督などとして活躍。撰著に『西招図略』『西蔵図説』『新疆識略』その他がある。

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