ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「板谷慶舟」の意味・わかりやすい解説
板谷慶舟
いたやけいしゅう
[没]寛政9(1797).8.29. 江戸
江戸時代中期の画家。幼名広度 (ひろのり) 。江戸幕府絵師住吉広守の門人で,住吉広当 (ひろまさ) と称する。安永6 (1777) 年住吉家家系と幕府絵師職を継承。天明1 (81) 年姓と職を広守の子広行に返して板谷氏を名のり,新たに幕府絵師となり赤坂丹後坂に居住。のち仏門に入って慶舟,寛政8 (96) 年より桂舟と号した。子孫は代々桂舟の号を用いて絵師職を継承,この家系の画家を板谷派と呼ぶ。画風は住吉派と類似し形式的である。
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