20世紀日本人名事典 「林承賢」の解説
林 承賢
ハヤシ ショウケン
- 生年
- 昭和4(1929)年3月19日
- 没年
- 昭和31(1956)年3月7日
- 出身地
- 京都府舞鶴市
- 本名
- 林 養賢(ハヤシ ヨウケン)
- 学歴〔年〕
- 大谷大学
- 経歴
- 日本海舞鶴の寒村の貧しい寺に生まれ、結核病みの父と勝気な母との間で育つ。幼いころから激しい吃音で、そのため周囲からの疎外感をいだいていた。昭和19年16歳の時入山、以後他の弟子たちと共に鹿苑寺で修行し、大谷大学へ通う学生だった。21歳の昭和25年7月2日未明、突然金閣寺に放火、炎上させ、自からは自殺を計り、山中に横たわっているのを発見された。犯行の半年後懲役7年の判決を受け服役。恩赦減刑による刑期満了で釈放されたが、洛南病院に入院、31年3月、26歳で没した。三島由紀夫の小説「金閣寺」はこの僧がモデル。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報