林道温泉
りんどうおんせん
都久波禰山の北麓、岩田川と泉谷の付近に炭酸孔があり、その水を沸かして林道の湯と称した。昔は「泉谷毒水」とよんで怖れた。享保一〇年(一七二五)の邑長書上には「酒之匂甚しく鳥獣呑候へば死申」とあり、元文二年(一七三七)の越中産物志に「林道村領山の内、泉谷と云処に指渡し弐尺計の穴三ケ所あり。中の穴には水なく、下の穴に水あり。往古より上之穴をにごり酒と云ひ、下之穴をすみ酒と云ふ」とある(以上「越中志徴」)。また「北国巡杖記」に「礪波郡五箇庄林道といふ処に聳たる峰あり。つくばね山といふ。此半腹に泉沢といへる池あり。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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