染屋村(読み)そめやむら

日本歴史地名大系 「染屋村」の解説

染屋村
そめやむら

[現在地名]上田市大字古里こさと

神科台地西寄り一帯の村。集落の東に条里的遺構を残す水田地帯が広がる。集落は古くは段丘の下にあったが、しだいに段丘崖上に移ったと伝える。その東寄りの地点に、まやじりの地字がみられるが、ここは信濃国府跡と指定される個処の西門の近くにあたり、東山道の枝路が国府に通じていたことを示している。上田城下よりの禰津ねつ道は染屋を経て、岩門いわかどへ通じていた(神科村誌)。東は野竹のだけ村と笹井ささい(いずれも現上田市大字古里)、西は上田城下、南は国分寺こくぶんじ村(現上田市大字国分こくぶ)、北は長島ながしま(現上田市大字住吉)と境をなす。

永禄九年(一五六六)閏八月、武田信玄が家臣神尾房友に与えた宛行状(神尾文書)に「一、居屋敷壱間付有家三染屋之内、一、同門屋敷六間、同郷」として染屋の地を宛行っているのが初見。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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