柳原新田(読み)やなぎはらしんでん

日本歴史地名大系 「柳原新田」の解説

柳原新田
やなぎはらしんでん

[現在地名]武生市家久町

北陸街道沿いにある家久いえひさ村の枝村柳原の東部、日野川左岸に開発された新田。明治初年に集録された証拠書写(西岡家文書)によれば、延宝六年(一六七八)四月一一日すでに太井おおい(のち家久村)から柳原新田として六二石余の改出があり、さらに元禄元年(一六八八)には一四六・七四六石免三ツ、無諸役、改出となっている。しかし元禄郷帳までは家久村は高一七五一・五石とあって、慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図の石高とほぼ変わらず、これら改出高は加えられていない。天保郷帳から一九〇四・一〇六石に増加。「越前国名蹟考」に「柳原 府中の北八町ばかり往還街道にあり。


柳原新田
やなぎわらしんでん

[現在地名]栃木市柳原町

癸生けぶ村の東、おもい(小倉川)両岸にわたって立地する。思川は河床が浅く増水時には水があふれるため、川敷面積が広い。川を渡ると壬生みぶ城下に至る。元禄郷帳・天保郷帳に癸生村枝郷とあり、元禄郷帳では高一一七石余で壬生藩領。改革組合村では家数一四。嘉永五年(一八五二)の壬生藩領分書上帳(粂川誠市文書)でも高一一七石余とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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