朝日日本歴史人物事典 「柴田義董」の解説
柴田義董
生年:安永9(1780)
江戸後期の四条派の画家。字は威仲,号は琴緒,琴海。通称喜太郎。備前(岡山県)の人で,京都で活躍した。呉春の門に入り画法を究め,呉春門下の最大画家と称せられた。特に人物画にすぐれ,代表作に蓮台寺(倉敷市)の「唐獅子図襖」および杉戸,「美人図」(竹中家旧蔵)がある。40歳で没し,京都の長講堂に葬られた。<参考文献>田島志一『東洋美術大観』6巻,『岡山県史』近世Ⅲ
(河野元昭)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報