国賓など国への訪問者,あるいは軍隊への公式の訪問・視察者に敬意を表するために行う軍隊による礼式の一つで,各国にある。日本では,自衛隊による栄誉礼の受礼資格者は,国賓のほか,天皇,皇族,衆参両院議長,内閣総理大臣,最高裁判所長官,国務大臣,防衛庁長官,および防衛庁長官が公式に招待した外国の賓客,防衛庁長官の定める者(将,将補が該当)である。栄誉礼は受礼者が栄誉礼を行うべき場所に到着したときと離去するときに行う。儀仗隊などが受礼者に対して捧げ銃(ささげつつ)の敬礼を行い,同時に音楽隊が,外国の賓客に対しては賓客の国歌および自国の国歌を演奏し,次いで各々決まった栄誉礼用の儀礼曲を奏するのが通常の形式である。日本の自衛隊の場合は,《栄誉礼冠譜》(階級により奏楽回数が異なる),次いで《栄光》を演奏する。旧日本軍には栄誉礼に相当する礼式はなかったので,軍人以外の者に部隊が敬礼することはなかった。
→観閲式
執筆者:青地 弥一郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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