20世紀日本人名事典 「栗原荒野」の解説
栗原 荒野
クリハラ アラノ
- 生年
- 明治19(1886)年3月10日
- 没年
- 昭和51(1976)年2月10日
- 出生地
- 佐賀県浜玉町
- 本名
- 伊勢 次郎
- 学歴〔年〕
- 明治学院神学部〔明治43年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 勲五等瑞宝章〔昭和42年〕
- 経歴
- 陸軍幼年学校に入ったが、内村鑑三に傾倒、クリスチャンに転じた。明治43年郷里で新聞記者となり、西海新聞の発刊に加わり、佐賀毎日新聞を経て大阪毎日新聞の初代佐賀支局長となった。昭和10年記者を辞め文筆生活に入った。この間4年に「原本鍋島論語葉隠全集」を見つけてから葉隠の研究に没頭。15年刊行の「校註葉隠」は葉隠研究の原典として高く評価された。このほか「葉隠の神髄」「葉隠講話」「物語葉隠」「葉隠のこころ」「九州万葉歌」などの著書がある。50年5月、89歳で35年ぶりに「校註葉隠」を復刻、出版した。佐賀市文化財専門委員も務めた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報