株主割当(読み)かぶぬしわりあて

精選版 日本国語大辞典 「株主割当」の意味・読み・例文・類語

かぶぬし‐わりあて【株主割当】

  1. 〘 名詞 〙 会社新株を発行する際に、新株を現在の株主一定割合で割り当てること。

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百科事典マイペディア 「株主割当」の意味・わかりやすい解説

株主割当て【かぶぬしわりあて】

公募増資第三者割当増資と並ぶ株式会社の増資の方法の一つで,増資新株を株主の持株数に応じた一定比率で割り当てるもの。新株引受権を株主に与える旨を定款で定めるか,新株発行の際に取締役会が決める(会社法199条)。日本では第2次大戦前から増資新株を額面金額で優先的に株主に割り当てる慣習が続いてきたが,近年時価による公募発行が増加している。→公募発行
→関連項目株式時価発行

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「株主割当」の解説

株主割り当て

企業の資本を増強する手段の一つ。新株を発行して増資するさいに、既存の株主の中から株主を募集する方法。持ち株数に応じた一定の割合で株主に新株引受け権を与え、その購入により資金を調達する。新株引受け権とは、会社が発行する新株を優先的に引き受ける権利のことで、誰に与えるかは取締役会で決定できる。増資後も既存の株主構成を維持できることや、資金調達が比較的確実であることなどに利点がある。また、発行済株式数の増加、既存株主の持株数の増加を目的とした増資にも利用される場合もある。そのほか、株主ではなく新株発行企業と特別の関係にある企業に新株引受け権を与える第三者割り当てや、広く一般の投資家から新株の購入を募る公募などがある。

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世界大百科事典(旧版)内の株主割当の言及

【新株発行】より

…主として,次の方法で発行される。(1)株主割当て 株主に新株引受権を与えて発行する方法。かつては新株は,株式市価にかかわらず,額面で発行される(額面発行)のが慣行であった(〈額面増資〉の項参照)。…

※「株主割当」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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