株式時価発行(読み)かぶしきじかはっこう

百科事典マイペディアの解説

株式時価発行【かぶしきじかはっこう】

増資新株の発行に際して,発行価格を額面金額には関係なく株式時価を基準に決めること。会社法においては〈特に有利な金額〉によらない発行は取締役会または株主総会が決定することができるので,時価発行は取締役会または株主総会限りで行う。額面発行に比べて企業自己資本の充実が果たせる反面,多くの場合株主割当てが行われないため,株主の既得権益が侵されるなどの議論がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

株式時価発行
かぶしきじかはっこう

株式の発行方法の一つで、有償による新株式発行の際、その発行価格(払込み価格)を、株式市場における時価を基準として定める発行方法をいう。用語としては発行価格を額面価格に等しく定める額面発行に対するものであるが、「額面株式」という概念がなくなった現在においては、「額面発行」という概念もすでになくなり、また、額面と時価の中間に置く「中間発行(ドイツ方式)」という概念もなくなっている。
 そもそも時価発行は、欧米では広く行われている方法であるが、日本では1968年(昭和43)の日本楽器製造(現ヤマハ)が初めとされている。時価発行は取締役会の決議によって行うことができる。[桶田 篤・前田拓生]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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