根室拓殖鉄道(読み)ねむろたくしよくてつどう

日本歴史地名大系 「根室拓殖鉄道」の解説

根室拓殖鉄道
ねむろたくしよくてつどう

根室半島の根室市街地と歯舞はぼまいを結んでいた地方鉄道で、現在は廃止されている。昭和二年(一九二七)に軌道敷設の許可が下り、翌三年根室拓殖軌道株式会社が設立され、工事に着手。同四年一〇月根室と婦羅理ふらりの間一三・六キロ(単線)開通、蒸気機関車が走った。同年一二月歯舞まで総延長一五・一キロが開通。現在の根室市有磯ありいそ町を基点として明治めいじ牧場友知ともしり沖根婦おきねつぷ沖根辺おきねべ通り、旧歯舞村役場前を終点とした。車両は蒸気機関車二両・客車二両・貨車七両でスタートした。なお歯舞から納沙布のさつぷ岬の手前トリトエウスに至る七キロも許可を得ていたが、予算不足で実現しなかった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android