北海道拓殖銀行(読み)ほっかいどうたくしょくぎんこう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

北海道拓殖銀行
ほっかいどうたくしょくぎんこう

都市銀行。北海道開拓のため制定された北海道拓殖銀行法に基づいて 1900年に設立。最初は農地や宅地を担保に長期資金を貸付ける不動産融資業務を主としていた。 05年第1回拓殖債券を発行,16年には一般他銀行の代理業務および信託業務の営業が認められ,第2次世界大戦終了時までに北海道内の銀行を次々と合併し急成長を続けた。 50年北海道拓殖銀行法が廃止されて普通銀行となり,55年には都市銀行となった。 97年,経営不振のため破綻をきたし,98年に北海道地区は第2地方銀行の北洋銀行,本州地区は中央信託銀行 (現中央三井信託銀行) に営業権を譲渡した。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

北海道拓殖銀行

北海道拓殖銀行法に基づき、1900年に北海道開拓を目的にした国策銀行として開業した。55年には都市銀行に転換し、「たくぎん」の愛称で親しまれた。全盛期は、道内を地盤としつつ、首都圏や関西、香港、ニューヨーク、ロンドンなどにも支店を置いた。 バブル期の過剰な貸し付けが不良債権化し、90年代半ばには経営危機に。97年11月17日に都銀としては初めて経営破綻し、北洋銀行に営業譲渡され、98年の歴史に幕を閉じた。この後、四大証券の一角、山一証券などの大手金融機関が次々につぶれ、日本経済は金融危機に陥った。 拓銀破綻をきっかけに、「大手行でもつぶれる」という認識が広がった。経営悪化した金融機関を一時国有化して破綻処理し、金融市場への影響を最小限に抑える法制が整備された。

(2019-02-15 朝日新聞 朝刊 1道)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

北海道拓殖銀行
ほっかいどうたくしょくぎんこう

北海道開発を目的とした特殊銀行として1900年(明治33)北海道拓殖銀行法に基づき設立。拓殖債券の発行による資金を、農地などを担保に長期開発資金として貸し出すという不動産金融が主要な業務であった。1950年(昭和25)普通銀行に転換したのち、債券の発行を停止し、1955年都市銀行に加入した。その成り立ちから、北海道を中心的な営業基盤とし、北海道の発展に貢献してきたが、その後、本州における支店網の整備にも力を注いだ。1990年代前半のバブル期に不動産開発会社に巨額の融資を行ったが、バブルの崩壊に伴い、その大半が不良債権となった。そのため経営不振に陥り、1997年(平成9)11月経営が破綻(はたん)、1998年11月北海道内は北洋銀行に、本州は中央信託銀行(2000年合併により中央三井信託銀行となる)に、それぞれ営業を譲渡し、営業活動を停止、解散した。[外山茂樹]
『北海道拓殖銀行編・刊『北海道拓殖銀行史』(1971)』

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