桂木村(読み)かつらぎむら

日本歴史地名大系 「桂木村」の解説

桂木村
かつらぎむら

[現在地名]鳥取市桂木・南栄町なんえいちよう

余戸よど村の南に位置する。葛木・葛城とも記した(「因幡志」、「寛文大図」倉田八幡宮蔵)。拝領高は五三二石余、本免は五ツ三分。藪役銀八匁五分余を課されており(藩史)、長谷川氏・土佐氏・佐藤氏・島村氏・西館家家臣日比氏の給地があった(給人所付帳)。享保一九年(一七三四)の鈴木孫三郎所持本「因幡誌」によれば高五八二石余、竈数三〇。天保一五年(一八四四)の作人六七・出奉公人一・御小人二、牛一五(「作人帳」井上家文書など)


桂木村
かつらぎむら

[現在地名]小浜市相生あいおい 東相生

窪谷くぼたに村の東南、みなみ川の右岸に位置し、ひのき山の枝峰西側山裾を通る丹波道に沿って集落がある。山裾からの扇状台地が河岸まで延び、かなり広い田地となっている。中世には名田なた庄に属し、建保三年(一二一五)頃には須恵野すえの村の一名として存在したらしい。正和三年(一三一四)正月一九日付僧経乗譲状案(大徳寺文書)は須恵野村四名、すなわち須恵野名・伊加谷いかだに名・窪谷名・日阿(河)名を記すが、後の三名は近世五十谷いかだに村・窪谷村飛川ひがわ村に比定され、桂木村を加えて江戸時代に「末野村四ケ村」とよばれ、産土神が共通するので(延宝三年九月の「末野村四ケ村氏神書上」若州管内社寺由緒記)、須恵野名を当村として大過ないと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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