瑞竜寺(読み)ズイリュウジ

デジタル大辞泉 「瑞竜寺」の意味・読み・例文・類語

ずいりゅう‐じ【瑞竜寺】

滋賀県近江八幡市にある日蓮宗尼寺門跡。正しくは村雲瑞竜寺。慶長元年(1596)豊臣秀吉の姉の日秀尼が、子の秀次菩提を弔うため、京都今出川いまでがわ村雲に創建。昭和36年(1961)現在地に移転村雲御所

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「瑞竜寺」の解説

瑞竜寺
ずいりゆうじ

[現在地名]長浜町沖浦

山号は万松山といい、通称沖浦おきうら観音という。臨済宗妙心寺派。本尊の十一面観音は藤原初期の仏像で、重要文化財。寛政一〇年(一七九八)の「冨士山志」によるとこの仏像はもと阿弥陀あみだ(現下関市)にあったもので、平家滅亡後清盛の菩提を弔うため、現上浮穴かみうけな小田おだ町の清盛せいじよう寺へ施入されていたが、縁あって大洲如法寺盤珪のもとに移った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「瑞竜寺」の意味・わかりやすい解説

瑞竜寺 (ずいりゅうじ)

富山県高岡市にある曹洞宗の寺。山号は高岡山。1654年(承応3)に加賀藩主前田利常が先代利長の菩提所として開創開山広山恕陽。63年(寛文3)に完成した。寺領300石。中国の万寿寺にならった伽藍が壮麗であったので〈伽藍瑞竜〉と称された。総門,仏殿(重層入母屋造鉛葺き),法堂などが現存している。寺宝に後陽成天皇宸翰,豊臣秀吉・前田利家書状などがある。
執筆者:


瑞竜寺(滋賀) (ずいりゅうじ)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の瑞竜寺の言及

【村雲御所】より

…滋賀県近江八幡市にある日蓮宗の由緒寺院。山号はなく,正称は瑞竜寺。1596年(慶長1)豊臣秀次の生母瑞竜院日秀(豊臣秀吉の姉)が,非業の死をとげたわが子の追善のため京都村雲の地に創建。…

※「瑞竜寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android