ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「桂馥」の意味・わかりやすい解説
桂馥
けいふく
Gui Fu
[没]嘉慶10(1805)
中国,清の学者。山東省曲阜県の人。字,東卉 (とうき) 。号,未谷 (びこく) 。乾隆 50 (1785) 年進士に及第,雲南,永平県の知事となり,その在任中に死んだ。語学,特に後漢の許慎の『説文解字』の研究に専心し,段玉裁と並び「段桂」と称された。主著『説文解字義証』は,その研究の精華であり,特に字義に詳しく,豊富な資料でその用例を明らかにしている。戯曲にも手を染め,明末の徐渭 (じょい) の『四声猿』にならった『後四声猿雑劇』の作がある。ほかに『歴代石経略』『札樸』『晩学集』『未谷詩集』など。
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