桑原家住宅(読み)くわばらけじゆうたく

日本歴史地名大系 「桑原家住宅」の解説

桑原家住宅
くわばらけじゆうたく

[現在地名]上石津町一之瀬

北流する牧田まきだ川左岸、川西かわにしにある。江戸時代の建築様式を伝え、母屋・門・倉庫など五棟が国指定重要文化財。桑原家はもと阿下喜あげき(現三重県員弁郡北勢町)城主であったが、天文(一五三二―五五)市之瀬いちのせに移ったといい、のち織田信長・豊臣秀吉に仕えて各地を転戦、軍功をあげたが秀吉の没後市之瀬に戻り帰農したという。慶長一五年(一六一〇)石河光忠が徳川家康より一万石余を与えられ、市之瀬村もその所領となった。同一七年石河氏が尾張藩に付属されると市之瀬村をその在所としたが、このとき桑原家は石河氏に城地を献じたと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「桑原家住宅」の解説

桑原家住宅〔岐阜県〕

岐阜県大垣市にある住宅。桑原家は美濃石津郡の郷士。主屋、米倉、表門などが国の重要文化財に指定されている。

桑原家住宅〔熊本県〕

熊本県球磨郡錦町にある住宅。江戸時代後期に建てられたとされる。国指定重要文化財。

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世界大百科事典(旧版)内の桑原家住宅の言及

【錦[町]】より

…1973年から球磨工業団地の造成が始まり,繊維,弱電,精密機器などの工場が誘致された。装飾古墳を含む京ヶ峰横穴群,前方後円墳2基を含む亀塚古墳群があり,また一武(いちぶ)にある桑原家住宅(重要文化財)は江戸後期の角屋(つのや)型農家である。【松橋 公治】。…

※「桑原家住宅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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