桑飼上村(読み)くわがいかみむら

日本歴史地名大系 「桑飼上村」の解説

桑飼上村
くわがいかみむら

[現在地名]舞鶴市字桑飼上

宇谷うたに川の谷あいと宇谷川が由良川に合流する一帯を占める。宇谷川上流に大路おおろ小原おはら、同合流点に宇谷、その南西由良川沿いに桑飼上の各集落が散在する。宇谷は河守こうもり街道沿いにあり、田辺たなべ宮津綾部への交通の要地で、古くから由良川対岸の地頭じとう村との間に渡船があった。

由良川上流の河守町(現加佐郡大江町)を中心とした地域とともに養蚕が盛んで、桑飼の地名もこれによったと伝える。

慶長検地郷村帳に高七一〇・四一石「桑飼原村」とある地域で、次いで「桑飼原村之内小原村」と付記がある。桑飼上村は桑飼下村とともに桑飼原くわがいはら村と称する一村であった。「桑垣村」とも表記されたといわれる。貞享二年(一六八五)桑飼上・桑飼下村の二村に分離した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android