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梶川久次郎 かじかわきゅうじろう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

梶川久次郎
かじかわきゅうじろう

江戸時代中期の蒔絵師。寛文年間 (1661~73) に梶川蒔絵一派を創始し,将軍家に仕えた梶川彦兵衛門人。彦兵衛の跡を継ぎ印籠蒔絵の名手で,特に色粉蒔絵の設色に長じた。作品には「梶川」と銘した。子孫代々業を伝え徳川家に仕えた。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

梶川久次郎 かじかわ-きゅうじろう

?-? 江戸時代前期の蒔絵(まきえ)師。
江戸の人。寛文年間(1661-73)に活躍した梶川彦兵衛の門人。彦兵衛没後,梶川家をついで徳川家につかえた。印籠(いんろう)蒔絵にすぐれ,その作品は緻密(ちみつ)であざやかだった。代々業をつたえ,その作品は梶川蒔絵とよばれる。

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朝日日本歴史人物事典の解説

梶川久次郎

生年:生没年不詳
江戸中期の蒔絵師。寛文年間(1661~73)に蒔絵の技をもって徳川将軍家に仕えた梶川彦兵衛に師事し,印籠蒔絵を得意とした。その作風は金の薄肉高蒔絵を基調とした堅実かつ華麗なもので,底に「梶川作」の蒔絵銘と朱の壺印を書き込むのが定型となっている。久次郎作と確証のある作品を見いだすことは難しいが,梶川派の典型的な作例として「桃鳩蒔絵印籠」(東京国立博物館蔵)などがあげられる。なお,梶川家は久次郎のあとも江戸時代を通じて印籠の蒔絵を専らとし,文竜斎,桃秀,松翠などの名工を輩出した。<参考文献>稲葉通竜『装剣奇賞』,風俗絵巻図書刊行会編『蒔絵師伝・塗師伝』

(小松大秀)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

かじかわきゅうじろう【梶川久次郎】

江戸時代の天和年間(1681‐84)を中心に活躍した徳川家御抱蒔絵師。生没年不詳。江戸中橋檜物町に住む。寛文年間(1661‐73)ころ徳川家に仕えた蒔絵の名手梶川彦兵衛の弟子で,その後継者。《装剣奇賞》に〈印籠工古今第一の名人。故に其価甚貴し〉とあり,精妙な印籠蒔絵を得意とした。世にこの家系に属する蒔絵師の作を梶川蒔絵と呼ぶ。その家系に梶川文竜斎,梶川与四郎,梶川良延などがいたが,その伝記は明らかでない。

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大辞林 第三版の解説

かじかわきゅうじろう【梶川久次郎】

江戸中期の蒔絵まきえ師。徳川家に仕え、印籠などの小品に華麗で精緻な技巧を発揮した。子も代々業を伝え、その作品を梶川蒔絵という。生没年未詳。

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