棗椰子(読み)ナツメヤシ

デジタル大辞泉 「棗椰子」の意味・読み・例文・類語

なつめ‐やし【××椰子】

ヤシ科の常緑高木。幹はまっすぐ伸び、高さ20~25メートル。葉は幹の先に群がってつき、羽状複葉で、長さ約2メートル。雌雄異株果実は長楕円形で、食用とし、樹液からは砂糖・椰子酒(アラック酒)をつくる。アラビア原産。葉を束ねて戦勝などの祝賀に用いるので、戦捷木せんしょうぼくともよぶ。

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精選版 日本国語大辞典 「棗椰子」の意味・読み・例文・類語

なつめ‐やし【棗椰子】

  1. 〘 名詞 〙 ヤシ科の常緑高木。ペルシア湾沿岸原産で、熱帯の各地で広く栽培されている。幹は直立して高さ二〇~三〇メートル。葉は羽状複葉で長さ一~三メートル。小葉は線状披針形で長さ二〇~四〇センチメートル。果実は長さ三~四センチメートルの長楕円形でナツメに似ており、下垂する花穂に多数群がってつく。果肉は柔らかく生食したり、乾果としたりするほかジャムやゼリーをつくるなど、広汎な用途がある。また、樹液からは椰子酒をつくり砂糖をとる。若葉は食べられ、また環状にたばねて戦捷などの祝賀に用いる。からなつめ。戦捷木。

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