朝日日本歴史人物事典 「森田無絃」の解説
森田無絃
生年:文政9(1826)
江戸後期,摂津国高槻藩(大阪府)藩士小倉某の娘。名は琴。幼いころ痘瘡を患い,結婚をあきらめ学問の道に励み,海内第一の女学者と称される。29歳のとき,大和国(奈良県)五条の儒者森田節斎に漢詩で求婚され,漢詩で受諾を返答。節斎と各地を放浪しながら塾を開き教育に携わった。<著作>『地震物語』『呉竹一夜話』<参考文献>田村吉永編『森田節斎全集』,柴桂子「近世女たちの災害見聞録』(『江戸期おんな考』創刊号)
(柴桂子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報