森隆介(読み)モリ タカスケ

20世紀日本人名事典 「森隆介」の解説

森 隆介
モリ タカスケ

明治〜昭和期の自由民権運動家,政治家 衆院議員。



生年
安政3年10月(1856年)

没年
昭和8(1933)年2月27日

出生地
下総国豊田郡本宗道村(茨城県千代川村)

学歴〔年〕
慶応義塾

経歴
漢学者・菊池三渓の晴雪塾や福沢諭吉の慶応義塾に学ぶ。自由民権運動に身を投じ、郷里茨城県で絹水社・同舟社・常総共立社などの結社を組織。また、自由党結成にも加わり、栗原良一ら同志と交流を深めた。20年啓蒙的な雑誌「常総之青年」を発刊。その後、県会議員などを経て25年衆議院議員となり、東洋自由党に所属した。34年には普通選挙同盟会に参加、35年に社会主義者の幸徳秋水や堺利彦らが創刊した「平民新聞」にも同情的な立場をとるなど、革新的な活動で知られた。著書に「常総農事要論」「革新同志会と総選挙」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「森隆介」の解説

森隆介 もり-たかすけ

1856-1933 明治時代の自由民権運動家。
安政3年10月生まれ。郷里の茨城県で同舟社などの政治結社を結成し,啓蒙雑誌「常総之青年」を発行。明治25年衆議院議員(東洋自由党)。昭和8年2月27日死去。78歳。慶応義塾卒。著作に「常総農事要論」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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