日本歴史地名大系 「椿坂村」の解説 椿坂村つばきざかむら 滋賀県:伊香郡余呉町椿坂村[現在地名]余呉町椿坂柳瀬(やながせ)村の北西、余呉川源流域の山村で、北国街道の宿駅。同街道は余呉川沿いに北上し椿坂峠を越え中河内(なかのかわち)村に通じる。椿坂峠は椿井(つばい)嶺ともいい、大黒(だいこく)山系の尾根を切開いたもので、高時(たかとき)川と余呉川の分水嶺。北国街道の難所の一。「源平盛衰記」巻二八に寿永二年(一一八三)木曾義仲追討のため平維盛の大軍が北国に下向したとき「東路には、片山、春の浦、塩津宿を打過て、能美越、中河、虎杖崩より、還山へぞ打合たる」と記しており能美(のうみ)越ともよばれていたとも考えられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by