楊枝魚(読み)ヨウジウオ

デジタル大辞泉 「楊枝魚」の意味・読み・例文・類語

ようじ‐うお〔ヤウジうを〕【×楊枝魚】

ヨウジウオ目ヨウジウオ科の海水魚内湾アマモの茂る所にすみ、全長約30センチ。体は著しく細長くて骨板に覆われ、黒褐色ふん管状。雄の尾部に育児嚢いくじのうがあり、雌の産みつけた卵を保護する。近似種にヒフキヨウジオクヨウジなどがあり、混称される。

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精選版 日本国語大辞典 「楊枝魚」の意味・読み・例文・類語

ようじ‐うおヤウジうを【楊枝魚】

  1. 〘 名詞 〙 ヨウジウオ目ヨウジウオ科の海産魚。全長約三〇センチメートルに達する。体は細長く、骨板でおおわれる。体色はふつう暗褐色で、ひれは小さい。吻(ふん)が突き出ており、タツノオトシゴにやや似るが尾部で他物に巻きつくことはない。雄は尾部腹面に育児嚢をもち、雌の産み落とした卵を中に入れて保護する。琉球諸島を除く日本各地、ウラジオストクからトンキン湾にかけて分布。内湾の藻場や河川汽水域に生息食用とはならないが形が特異なので観賞用とされる。
    1. [初出の実例]「ヤウジウヲは、細長なる箸の如き小魚にして、長さ六七寸許、身に稜角あり」(出典:博物図教授法(1876‐77)〈安倍為任〉二)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「楊枝魚」の解説

楊枝魚 (ヨウジウオ)

学名Syngnathus schlegeli
動物。ヨウジウオ科の海水魚

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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