槐棘(読み)カイキョク

精選版 日本国語大辞典 「槐棘」の意味・読み・例文・類語

かい‐きょくクヮイ‥【槐棘】

  1. 〘 名詞 〙 ( えんじゅといばら中国の周代、朝廷に三槐(さんかい)と九棘(きゅうきょく)を植え、三公は三槐に、九卿(きゅうけい)は九棘に面して坐位を占めたことに基づく ) 三槐と九棘。三公と九卿。公卿(こうけい)
    1. [初出の実例]「不僥倖、以登台鼎、不自衒、以歯槐棘」(出典:三教指帰(797頃)上)
    2. [その他の文献]〔任昉‐桓宣城碑銘〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「槐棘」の読み・字形・画数・意味

【槐棘】かい(くわい)きよく

周代、三公九の宮廷に槐棘を植えたのによる。〔三国志、魏、高柔伝〕古(いにしへ)、刑に疑はしきるときは、輒(すなは)ち槐棘の下に議す。今より後、に疑義び刑獄の大事るときは、宣しく數(しばしば)以て三に咨訪すべし。

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