出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…1858年8月11日イギリスのC.バリントンが南西面と西稜から初登頂に成功。1921年9月10日には,槙有恒がガイド3人と北東稜(ミッテルレギ山稜)の登攀(とうはん)に成功し,日本人のアルプスでの初登攀となった。アルプスでもっとも困難なルートの一つとみなされている北壁は,38年夏オーストリアのH.ハラーらによって初登攀された。…
…64年までに8000m峰は全部登頂されたが,このエベレスト登頂がヒマラヤ登山の黄金時代を飾る偉業であった。そのなかには1956年日本の槙有恒隊のマナスル登頂も含まれている。 フランス隊に始まるナイロン装備や酸素器具など装備の急速な発達,高所における人体生理の研究に伴う行動の可能性の追求,さらにこれらを背景とした技術の発達により,困難なバリエーションルートの登攀,困難な季節の登攀が指向され,アイガー,グランド・ジョラス,マッターホルンのアルプスの三大北壁を一人で冬季に攻撃するなどの登攀,アンナプルナ,エベレストなどの巨大な氷壁の登攀,ヒマラヤやアンデスにおける高峰の縦走などが試みられている。…
※「槙有恒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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