標的型メール攻撃(読み)ヒョウテキガタメールコウゲキ

デジタル大辞泉 「標的型メール攻撃」の意味・読み・例文・類語

ひょうてきがた‐メールこうげき〔ヘウテキがた‐〕【標的型メール攻撃】

標的型メールによるサイバー攻撃標的型攻撃、特にAPT攻撃の代表的な手法の一。

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共同通信ニュース用語解説 「標的型メール攻撃」の解説

標的型メール攻撃

特定の政府機関や企業標的にし、機密情報や個人情報を盗み出すサイバー攻撃。狙いを絞った企業に対して取引先名前をかたったり、製品の問い合わせを装ったりして、添付されたファイルや記載されたサイトからコンピューターウイルスに感染させようとする。感染すると知らないうち外部サーバーなどに接続され、情報が盗み取られる。昨年5月に日本年金機構から約125万件の個人情報が流出したのも標的型メールによる攻撃だった。不特定多数に送信されるメールは「ばらまき型」と呼ばれる。

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知恵蔵mini 「標的型メール攻撃」の解説

標的型メール攻撃

ある特定の対象(特に組織)に向けて電子メールを送り、対象パソコンの遠隔操作などを行うサイバー攻撃のこと。攻撃者は、対象とする組織に関係する件名本文をメールに用いたり、実在の発信元を詐称したりといった手法で、容易にメールに添付したファイルを開かせるなどして、不正プログラム(コンピューターウイルス)に感染させる。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)では、2008年9月より標的型メール攻撃の届出受付を開始した。11年7月~9月には、世界各国の化学・防衛関連企業を狙った標的型メール攻撃が発生し、日本の企業を含む48社が攻撃を受けている。IPAは11年10月から「標的型サイバー攻撃 特別相談窓口」を開設したが、以降も国会議員や日本年金機構などが攻撃を受けた。16年6月には株式会社ジェイティービーが攻撃を受け、最大で約790万人分の個人情報が外部に流出したおそれがあることが報じられた。

(2016-6-16)

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