横河下枝(読み)ヨコガワ シズエ

20世紀日本人名事典 「横河下枝」の解説

横河 下枝
ヨコガワ シズエ

大正・昭和期の陶器収集



生年
明治2年(1869年)

没年
昭和35(1960)年6月17日

旧姓(旧名)
棚橋

別名
号=瓊英

経歴
漢学者・棚橋松村を父に、教育者・棚橋絢子を母に持つ。幼時、父の失明により母が教育活動に専念するようになったため、親戚の家で育った。また、早くから美術に興味を持ち、日本画家の滝和亭に入門。のち、実業家の横河民輔結婚し、夫の創業と会社経営を陰から支え、内助の功を尽くした。陶磁器鑑識眼にすぐれ、中国古代からの近代に至るまでの陶器を系統立てしながら収集。その横河コレクションは質・量ともに世界有数で、うち1200点が国立博物館に寄附された。また、源氏物語全巻を筆写するなど、多彩な趣味を持った。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「横河下枝」の解説

横河下枝 よこがわ-しずえ

1869-1960 大正-昭和時代の陶磁器収集家。
明治2年生まれ。棚橋松村(しょうそん)・絢子(あやこ)の娘。滝和亭(かてい)に絵をまなぶ。横河民輔(たみすけ)と結婚。民輔の事業をてつだうかたわら東洋陶磁器の収集につとめ,のち1200点余(横河コレクション)を東京国立博物館に寄贈した。昭和35年6月17日死去。91歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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