横関村(読み)よこぜきむら

日本歴史地名大系 「横関村」の解説

横関村
よこぜきむら

[現在地名]甲良町横関

金屋かなや村の西、北落きたおち村の南にある。村の東端城跡と伝える一画があり、京極家の旗頭横関三河守正資が居城したという。地名はこの横関氏に由来するというが、むしろ同氏が当地名を姓としたか。横関氏は京極氏と血族の美濃土岐氏が斎藤氏に国を奪われて近江に来た際、当地に来たと推測されている(甲良町史)。横関氏の菩提寺は京極氏菩提寺の勝楽しようらく寺で正資の墓は京極高秀の側にあってその関係を裏付ける(同書)。天正一九年(一五九一)四月二七日の御蔵入目録(林文書)に「よこせき村」とあり、高七五六石余。慶長高辻帳に高七九三石余とある。元禄八年大洞弁天寄進帳では男二二二・女二二六、寺社方男四・女三。

当村周辺の村は中山道の高宮たかみや宿(現彦根市)定助郷・又助郷鳥居本とりいもと宿(現同上)の又助郷に編成されており、前者の定助郷は小川原こがわら・北落・下之郷しものごう在士ざいじの四村、又助郷は正楽寺しようらくじ池寺いけでら法養寺ほうようじ三村、後者は金屋・横関・長寺おさでら尼子あまごの四村で、助郷高はほぼ村高と同一

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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