檀・真弓(読み)まゆみ

精選版 日本国語大辞典の解説

ま‐ゆみ【檀・真弓】

〘名〙
① ニシキギ科の落葉低木または小高木。各地の山野に生え、観賞用に栽植される。高さ約三メートル。若い枝には四稜と白いすじがある。葉は柄をもち対生。葉身は楕円形または倒卵状楕円形で縁に細鋸歯(きょし)がある。五~六月、葉腋から花柄がのび、淡緑色の四弁花が十数個集まって咲く。雌雄異株。果実はほぼ四角形、淡紅色に熟したのち四裂して赤い種子を露出する。材でこけしや将棋の駒を作る。昔、この木で弓を作ったところからの名。漢名とする桃葉衛矛・檀は誤用という。やまにしきぎ。檀の木。
▼まゆみの花《季・夏》
▼まゆみの実《季・秋》
※古事記(712)中・歌謡「ちはや人 宇治の渡りに 渡瀬に 立てる 梓弓 麻由美(マユミ)
② (檀弓) マユミの木を使ってつくった弓。丸木のままで弓につくり、白檀弓(しらまゆみ)・反檀弓(そりまゆみ)・小檀弓(こまゆみ)などがあり、また、その産地によって、安達太郎(あだたら)檀弓・十津川(とつかわ)檀弓・常陸(ひたち)檀弓・信濃(しなの)檀弓などという。
※万葉(8C後)二・九六「み薦刈る信濃の真弓(まゆみ)わが引かば貴人(うまひと)さびていなと言はむかも」
③ 襲(かさね)の色目。表は蘇芳(すおう)、裏は黄で、多く秋に用いる。〔雁衣鈔(鎌倉末か)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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