歌声(読み)カセイ

デジタル大辞泉 「歌声」の意味・読み・例文・類語

か‐せい【歌声】

うたう声。うたごえ。

うた‐ごえ〔‐ごゑ〕【歌声】

歌をうたう声。

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精選版 日本国語大辞典 「歌声」の意味・読み・例文・類語

うた‐ごえ‥ごゑ【歌声・音声】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 歌声 ) 歌を歌う声。歌う調子。また、比喩的に用いて、虫などの鳴き声。
    1. [初出の実例]「今楽府(とよのあかり)に此の歌を奏(うた)ふときには音声(ウタゴヱ)巨細(ふとさほそさ)有り」(出典日本書紀(720)神武即位前戊午年八月(北野本訓))
    2. 「足を移さば虫の歌声を踏みはせぬ乎」(出典:良人の自白(1904‐06)〈木下尚江〉中)
  3. ( 音声 ) 雅楽で、管弦の音の総称
    1. [初出の実例]「音声(ウタゴヘ)管絃の音の総称なり」(出典:歌儛品目(1818‐22頃)五)

か‐せい【歌声】

  1. 〘 名詞 〙 うたをうたう声。うたごえ。
    1. [初出の実例]「盃酒皆有月。歌声共逐風」(出典:懐風藻(751)秋日於長王宅宴新羅客〈背奈行文〉)
    2. [その他の文献]〔漢書‐元帝紀〕

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普及版 字通 「歌声」の読み・字形・画数・意味

【歌声】かせい

歌ごえ。唐・杜甫〔楽遊園歌〕詩 水を拂うて低回し、(ひるがへ)り 雲に(よ)りて切、歌聲上る 却ってふ、年年、人へる時 只今未だはざるに、已に先づ悲し

字通「歌」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の歌声の言及

【声】より

…あるいは,気管の入口(気管孔)からの呼気で一種の笛を鳴らして音をつくる方法もあり,これらの器械を総称して人工喉頭とよぶことがある。
[歌声]
 歌声も声の一種であるが,ふつうの話声と違った点があることが知られている。とくに,歌声としてよい響きのある声では,倍音の性質に特徴があり,2~3kHzくらいの成分のエネルギーが強いことが知られている。…

※「歌声」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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