デジタル大辞泉 「歌沢節」の意味・読み・例文・類語 うたざわ‐ぶし〔うたざは‐〕【歌沢節/×哥沢節】 俗曲の一種。端唄はうたを主にしたものに他の音曲を加味した曲風で、品格のあるゆったりした歌い方が特徴。寅派(歌沢)と芝派(哥沢)がある。両派を併せてよぶときは「うた沢」と書く。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「歌沢節」の意味・読み・例文・類語 うたざわ‐ぶしうたざは‥【歌沢節・哥沢節】 〘 名詞 〙 俗曲の一種。端唄を主に、三味線を伴奏にして、品良く、ゆっくりと声長くうたう。創始者は、旗本の笹本彦太郎(笹丸)で、安政四年(一八五七)歌沢大和大掾(だいじょう)を許可され、歌沢節の名が公認された。二代目寅右衛門のときに、寅派と芝派に分かれた。うたざわ。[初出の実例]「うた沢ぶしは、虎右衛門さんや芝金さんをよぶにゃアおっくふだからと、かかへられた内でいふから」(出典:安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例