歌沢(読み)ウタザワ

デジタル大辞泉 「歌沢」の意味・読み・例文・類語

うたざわ〔うたざは〕【歌沢/×哥沢】

うた沢節の家元家号
うた沢節」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「歌沢」の意味・読み・例文・類語

うたざわ‥ざは【歌沢・哥沢】

  1. 歌沢節の家元の家号。
    1. [初出の実例]「歌沢(ウタザハ)の名弘め 芝金といへば此道にて鳴わたる歌沢(ウタザハ)名跡をついで三代目のひろめを井生村で開くと言ふが当日行て見玉へ」(出典団団珍聞‐六九三号(1889))

うた‐ざわ‥ざは【歌沢・哥沢】

  1. 〘 名詞 〙うたざわぶし(歌沢節)」の略。
    1. [初出の実例]「文句の誤尠からねば、哥沢通の懐にすべくもあらず」(出典:歌謡・改正哇袖鏡(1859)序)

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旺文社日本史事典 三訂版 「歌沢」の解説

歌沢
うたざわ

江戸末期に発生した端唄(小品の三味線歌曲)の一種
旗本隠居の笹本彦太郎歌沢笹丸)を中心一派をつくる運動を進め,1857年笹本は大和大掾 (だいじよう) の名のりを許され,家元となった。曲調歌詞とも定型なく,非常に技巧的。粋 (いき) で渋い遊里気分のものが多い。同様に端唄から出たものに小唄がある。

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