歓楽極まりて哀情多し(読み)カンラクキワマリテアイジョウオオシ

デジタル大辞泉 「歓楽極まりて哀情多し」の意味・読み・例文・類語

歓楽かんらくきわままりて哀情あいじょうおお

《漢武帝秋風辞」から》喜び楽しむことが極まると、かえって悲しみの情が生じること。

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精選版 日本国語大辞典 「歓楽極まりて哀情多し」の意味・読み・例文・類語

かんらく【歓楽】 極(きわ)まりて哀情(あいじょう)=多(おお)し[=生(しょう)ず]

  1. よろこび楽しむことがその極に達すると、かえって悲しみの気持が強くなる。
    1. [初出の実例]「猶恋暮の歓楽きはまって哀情多し。かねて遠慮をなせとなり」(出典:浮世草子・好色破邪顕正(1687)上)
    2. [その他の文献]〔漢武帝‐秋風辞〕

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故事成語を知る辞典 「歓楽極まりて哀情多し」の解説

歓楽極まりて哀情多し

楽しみや喜びの感情最高潮に達すると、かえって悲しい気持ちになるものだ、ということ。

[使用例] 「歓楽極って哀愁多し」とは、青春そのものの花やかな幸福感にもよく当てはまるように思われます[岸田国士青年の夢と憂欝|1943]

[由来] 紀元前二~一世紀の中国、前漢王朝の皇帝、武帝が、船遊びをしながら作った「しゅうふうの辞」という文章の結びの一節から。「歓楽極まりて哀情多し(楽しみが最高潮に達すると、ふと悲しみが湧いてくるものだ)」のあと、「少壮いくときぞ、老いを奈何いかんせん(若くて元気な時期はいつまでも続きはしない。老いがやってくるのはどうしようもない)」とうたっています。

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ことわざを知る辞典 「歓楽極まりて哀情多し」の解説

歓楽極まりて哀情多し

楽しみや喜びの感情がきわまると、かえって悲しみの気持ちがわいてくる。

[使用例] はんりゅうせっなぐさみは歓楽極まって哀情生ずとあるが[矢田挿雲江戸から東京へ|1921]

[解説] 漢の武帝の「秋風辞」にあることば。

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