歳寒三友(読み)サイカンサンユウ

百科事典マイペディア 「歳寒三友」の意味・わかりやすい解説

歳寒三友【さいかんさんゆう】

東洋画の画題の一つで,松,竹,梅を合わせたもの。古くから個々に描かれた画はあったが,三友として組み合わせた画は明以降に著しい。節操を曲げぬ士人精神を象徴する画題であったが,日本に入って〈松竹梅〉と呼ばれ,吉祥的な意味が強くなった。

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世界大百科事典(旧版)内の歳寒三友の言及

【四君子】より

…水墨によるかっこうの主題として,墨竹は唐末,墨梅は北宋末,墨蘭は南宋末,墨菊は明より描かれたが,これ以降しばしば文人による墨戯として,さまざまな組合せで描かれた。類似の画題に歳寒三友(松,竹,梅)がある。【嶋田 英誠】。…

【松竹梅】より

…松竹梅を中国では歳寒三友と呼ぶ。中国の北宋後半の文人官僚文同とその従弟の蘇軾(そしよく)らにより文人たちのあいだで墨戯としての墨竹の流行が始まった。…

【タケ(竹)】より

…唐画では,梅,蘭,菊とともに〈四君子〉と称され,気品ある植物としてしばしば画材とされてきた。また,冬の寒さに屈しない植物として,松,梅とともに〈歳寒三友〉に数えられる。一説には,山水,琴酒,松竹を〈三友〉と称し,退廃した世に友とするものとして,その気品がめでられている。…

※「歳寒三友」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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