六訂版 家庭医学大全科 「毛孔性角化症」の解説
毛孔性角化症(苔癬)
もうこうせいかくかしょう(たいせん)
Keratosis pilaris (Lichen)
(皮膚の病気)
どんな病気か
上腕や大腿伸側の
原因は何か
家族にこの病気の人がいると発症しやすいことから、
症状の現れ方
毛孔に一致した、
融合することはなく、一般に自覚症状はありません。小児期に発症し、思春期で顕著になります。思春期以後は加齢とともに減少し、消退、軽快します。
この病気は、耳前部に毛孔性
検査と診断
四肢の伸側に多発する毛孔に一致した角化性丘疹により、診断は容易です。病変部の病理組織所見では、
治療の方法
①5%サリチル酸ワセリンを1日2~3回患部に塗ります。
②ビタミンA軟膏を1日数回患部に塗ります。
③尿素軟膏を1日数回患部に塗ります。
④ケミカルピーリング(古い角質を除去する)を行います。
病気に気づいたらどうする
皮膚科専門医を受診して正しい診断をつけてもらい、適切な治療を受けるようにします。
関連項目
米田 耕造
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報