気付(読み)キヅケ

デジタル大辞泉 「気付」の意味・読み・例文・類語

き‐づけ【気付】

《「きつけ」とも》郵便物を、相手現住所ではなく、その人の勤め先や立ち寄り先へ送ること。また、そのとき、あて先の下に付ける語。「ホテル気付手紙を出す」
[類語]親展直披じきひ直披ちょくひ平安

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「気付」の意味・読み・例文・類語

き‐つけ【気付】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「きづけ」とも ) 元気をつけること。勇気を引き立たせること。また、そのための酒などをいう。元気づけ。はげまし。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「二合半の気付をばうんと飲むべい」(出典:浄瑠璃・曾我五人兄弟(1699頃)二)
  3. 気絶したものをよみがえらせること。また、そのための薬。気付薬。
    1. [初出の実例]「医師(くすし)のところへ、気付(キツケ)を取りに走れ」(出典咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)上)
  4. ( 「きづけ」とも。心添え・心付け・注意させる意から ) 書簡を相手の立ち寄り先などにあてて送ること。また、その時、そのあて先などの下に書き添える語。
    1. [初出の実例]「巴里の大使館気付で端書を書いた」(出典:暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉二)

き‐づき【気付】

  1. 〘 名詞 〙 気がつくこと。心付くこと。
    1. [初出の実例]「擦れ違ってもお気付きがなかったわ」(出典:ブルジョア(1930)〈芹沢光治良〉)

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