20世紀日本人名事典 「水之江文二郎」の解説
水之江 文二郎
ミズノエ ブンジロウ
- 生年
- 万延1年10月(1860年)
- 没年
- 昭和4(1929)年2月11日
- 出生地
- 豊前国宇佐郡和間村(大分県宇佐市)
- 旧姓(旧名)
- 鶴田
- 学歴〔年〕
- 東京大学中退
- 経歴
- 若い頃から漢学・詩・和歌を嗜む。明治13年に上京し、東京大学で医学を学ぶが、病気のため中退し帰郷。19年宇佐郡封戸村の素封家・水之江家の養子となり、22年より3期連続で同村長を務めた。この間に宇佐郡議・大分県議に選ばれ、32年には郡会議長・県会議長に就任。35年総選挙に出馬して当選、政友会所属の衆院議員として2期に渡って国政に参与した。政友会の大分県支部結成にも尽力し、その支部長として県の政界に重きを成すが、大正12年同党から政友本党が分立すると、その大分県支部長に推された。その一方で、鉄道事業や教育・実業界でも活躍し、地域の近代化と発展に貢献した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報