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永久気体 エイキュウキタイ

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デジタル大辞泉の解説

えいきゅう‐きたい〔エイキウ‐〕【永久気体】

どんな低温でも液化できないと考えられた気体。酸素水素ヘリウムなどをさしたが、現在ではすべて液化できる。

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大辞林 第三版の解説

えいきゅうきたい【永久気体】

どんなに加圧しても低温にしても、液化しないと考えられた気体。かつては、水素・ヘリウム・窒素・酸素などは液化不能とされていたが、今日ではすべて液化できる。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

永久気体
えいきゅうきたい

永久に液化できない気体と考えられた物質。たとえば、塩素ガスアンモニア二酸化炭素などは常温で圧縮することにより容易に液化する。しかし、酸素、窒素、水素、ヘリウムなどは圧縮するだけでは液化しないため、このように考えられていた。しかし、これら永久気体臨界温度以下に冷却すれば圧縮によって液化することが明らかになり、したがって「永久気体」は今日では歴史的な用語となってしまった。「永久気体」ということばを、物質を規定する用語としては死語にしてしまうまでの科学者、技術者の努力の歴史は、1823年ファラデーが塩素ガスの液化に成功してから、1908年カマーリン・オネスが最後の永久気体ヘリウムの液化に成功するまで、ほぼ1世紀にわたる。その間の1869年の二酸化炭素に関してのアンドリュースの臨界点の発見、73年ファン・デル・ワールスによる状態方程式の提起をあわせ考えると、その歴史は低温生成実験のみならず、液体論の歴史でもある。そして液体ヘリウムは、現代物性論の最大の課題の一つである極低温物性論を提起したのである。[荒川 泓]

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世界大百科事典内の永久気体の言及

【気体】より

…すなわち,1823年にM.ファラデーは,大きな圧力をかけ圧縮すると塩素ガスが液体になることを発見し,次いで炭酸ガス,アンモニアガスの液化にも成功した。それに対し,空気,水素,ヘリウムなどのガスは,このような方法では液化されなかったので永久気体と呼ばれていた。この種の物質は,どんな条件下でも気体であると信じられたため,上記の名称がつけられたのである。…

【極低温】より

…1823年にM.ファラデーが,室温で高い圧力をかけることで塩素ガス(沸点-34℃)を液化したのを最初として,室温で気体である物質が次々と液化され,70年ごろには酸素,窒素,水素,ヘリウムを残すのみとなった。これらは,室温ではいくら加圧しても液化せず,永久気体と呼ばれた。しかし,それまでに蓄積された知識に基づいてより巧妙な方法が考案され,77年,L.P.カイユテとR.P.ピクテが,それぞれ独立に酸素(沸点-183℃)と窒素(沸点-196℃),98年にJ.デュワーが水素(沸点-253℃)を液化した。…

※「永久気体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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