永松武雄(読み)ナガマツ タケオ

20世紀日本人名事典 「永松武雄」の解説

永松 武雄
ナガマツ タケオ

大正・昭和期の紙芝居作家,画家



生年
明治45(1912)年3月1日

没年
昭和36(1961)年11月17日

出生地
大分県中津市

別名
別名=永松 健夫

学歴〔年〕
芝浦高等工芸学校染色図案科卒

経歴
昭和4年叔父を頼って上京、芝浦高等工芸学校染色図案科に学び、5年から紙芝居「魔法の御殿」などを描きアルバイト。同年鈴木一郎原作による紙芝居「黄金バット」を描き、子供たちの人気を集めるとともに、紙芝居が子供の娯楽として定着、紙芝居作家、画家が増え、永松はその指導者となった。戦後22年に単行本として「黄金バット・ナゾーの巻」「黄金バット・地底国の巻」「黄金バット・天空の巻」を刊行、全国に広まった。また健夫と改名児童雑誌に「黄金バット」続編や「花も嵐も」などを発表、挿絵志望の若い画家たちの人望を集めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「永松武雄」の解説

永松武雄 ながまつ-たけお

1912-1961 昭和時代の紙芝居作家,絵物語作家。
明治45年3月1日生まれ。昭和5年芝浦高等工芸在学中に鈴木一郎作の紙芝居「黄金バット」の絵で人気をえる。戦後は絵物語作家となり,児童雑誌に作品を発表した。代表作に「黄金バット・なぞの巻」。昭和36年11月17日死去。49歳。大分県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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