デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「永田和宏」の解説
永田和宏 ながた-かずひろ
昭和22年5月12日生まれ。歌人・河野裕子(かわの-ゆうこ)の夫。京大在学中,高安国世に師事し「塔」に入会,昭和50年「メビウスの地平」でデビューする。一方,細胞生物学を研究し,61年母校・京大教授。平成11年壮年男性のせつなさをよんだ「饗庭(あえば)」で読売文学賞。16年「風位」で芸術選奨,迢空(ちょうくう)賞。20年「後の日々」で斎藤茂吉短歌文学賞。22年「日和」で山本健吉文学賞。25年「歌に私は泣くだらう―妻・河野裕子 闘病の十年」で講談社エッセイ賞,「夏・二〇一〇」で日本一行詩大賞。「塔」を主宰。滋賀県出身。歌集に「やぐるま」など。