20世紀日本人名事典 「江口榛一」の解説
江口 榛一
エグチ シンイチ
昭和期の詩人
- 生年
- 大正3(1914)年3月24日
- 没年
- 昭和54(1979)年4月18日
- 出生地
- 大分県耶馬渓
- 本名
- 江口 新一
- 学歴〔年〕
- 明治大学文芸科〔昭和12年〕卒
- 経歴
- 大学卒業後渡満し、新聞記者をする。その間の昭和15年に歌集「三寒集」を刊行。復員後は赤坂書店に勤務しながら、詩作をする。一時期共産党に入党、30年には受洗する。31年無償の精神で助けあう“地の塩の箱運動”を提唱し、機関誌「地の塩の箱」を発行したが、資金繰りが行きづまったことなども原因となって54年自殺した。著書に、自作少年詩解説「あかつきの星」、ルポルタージュ「地の塩の箱」、詩集「荒野への招待」、歌集「故山雪」、エッセイ「幸福論ノート」「地の塩の箱―ある幸福論」や、全集(全4巻 武蔵野書房)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報