江戸更紗(読み)えどさらさ

事典 日本の地域ブランド・名産品 「江戸更紗」の解説

江戸更紗[染織]
えどさらさ

関東地方、東京都の地域ブランド。
東京都で更紗染めした綿織物絹織物(畳べり地を除く)。江戸更紗の発祥は、江戸時代中期から末期にかけてといわれている。更紗の魅力は、木綿に染められた五彩のカラフルな染め模様にある。江戸更紗は異国情緒を漂わせながら、しかも深い渋味のある味わいを持ち、日本の風土と独特の美意識をとりこみ発展してきた。それを可能にしたのが型紙摺りの技法である。その美しい模様のなかには、江戸の昔から今日まで連綿と続いてきた熟練した職人たちの技が息づいている。2008(平成20)年4月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5127141号。地域団体商標の権利者は、東京都染色工業協同組合。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「江戸更紗」の解説

江戸更紗

東京都新宿区、豊島区などで生産される伝統的な型染め染物。京更紗に比較して渋い色合が特徴。東京都により「東京の伝統工芸品」に指定されている。

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