池田古墳(読み)いけだこふん

日本歴史地名大系 「池田古墳」の解説

池田古墳
いけだこふん

[現在地名]和田山町平野

大倉部おくらべ(六九一・九メートル)の東麓の北斜面にあり、山裾円山まるやま川が大きく湾曲して流れる。昭和四六年(一九七一)調査されたが、明治四〇年(一九〇七)墳丘の一部が損なわれていた。しかし但馬最大の前方後円墳を保存する要望が高く、古墳をまたぐ長さ一二〇メートルの無橋脚の道路が造られた。墳丘は前方部を平地側に向ける。全長約一二八メートル、後円部の径約七六メートル、前方部の幅約七〇メートル。幅約一五メートルの盾形の濠が外堤を伴って巡る。傾斜面に立地するので、前後の両端で約八メートルの比高がある。三段に築かれ、中段下段は比較的よく旧形をとどめるが、後円部の上段は削平され、主体部も失われている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android