決定木(読み)ケッテイギ(英語表記)decision tree

翻訳|decision tree

デジタル大辞泉 「決定木」の意味・読み・例文・類語

けってい‐ぎ【決定木】

ある対象や課題分類予測・判定するための条件分岐アルゴリズムを図式化した、木構造のグラフ。意思決定や戦略立案のほか機械学習データマイニング分野で用いられる。ある要素(親ノード)を起点として想定しうる結果を複数の要素(子ノード)の枝分かれで表し、条件分岐を繰り返したもの。デシジョンツリー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「決定木」の意味・わかりやすい解説

決定木
けっていぎ
decision tree

対象物の分類や意思決定などの場面で、分岐点ごとに分別や判断を必要とする属性を割り当て、その値によって枝分かれしていく樹状構造(根元から枝に向かってたどり、枝の先端答えがある)。機械学習において対象を分類するのにも使われる。

 1947~1960年に、NHKラジオで放送されていた『二十の扉』というクイズ番組では、まさに決定木と同じことを行っていた。動物、植物鉱物の三つのテーマから出題され、「大きいですか」とか「食べ物ですか」のような「YES」または「NO」で答えられる質問を積み重ねて対象の幅を狭めていき、正解を探り当てるものであった。

[中島秀之 2019年8月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ASCII.jpデジタル用語辞典 「決定木」の解説

決定木

「デシジョンツリー」のページをご覧ください。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の決定木の言及

【機械学習】より

…正例のみからの学習では一般化しすぎることを抑えるために,概念記述の方法に制限を加えるなどの工夫が必要である。 また,概念を弁別する手法の一つに決定木を用いるものがある。これは特定の特徴に注目することにより対象の属する範囲を二分していくものである(YES-NO質問を繰り返して正解に到達するクイズのようなもの)。…

※「決定木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android