対象物の分類や意思決定などの場面で、分岐点ごとに分別や判断を必要とする属性を割り当て、その値によって枝分かれしていく樹状構造(根元から枝に向かってたどり、枝の先端に答えがある)。機械学習において対象を分類するのにも使われる。
1947~1960年に、NHKラジオで放送されていた『二十の扉』というクイズ番組では、まさに決定木と同じことを行っていた。動物、植物、鉱物の三つのテーマから出題され、「大きいですか」とか「食べ物ですか」のような「YES」または「NO」で答えられる質問を積み重ねて対象の幅を狭めていき、正解を探り当てるものであった。
[中島秀之 2019年8月20日]
…正例のみからの学習では一般化しすぎることを抑えるために,概念記述の方法に制限を加えるなどの工夫が必要である。 また,概念を弁別する手法の一つに決定木を用いるものがある。これは特定の特徴に注目することにより対象の属する範囲を二分していくものである(YES-NO質問を繰り返して正解に到達するクイズのようなもの)。…
※「決定木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」